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Mobius tentacle

​和名:ハチノジカベデ

体長:環境により異なる(100㎜前後である場合が多い)

​分類:Tentacle類

生息域:北欧。風の良く吹きつける壁面に生息

 本種の名称の由来ともなった「メビウスの輪」、または8の字のようにねじれた形をした触手が特徴的な種。この「ねじれ」については、実際に触手をねじらせたものであるのか、それとも非常に小さく、細い「くびれ」で繋がった二枚の触手によって構成されているのかについて議論が交わされている。しかしいずれにせよ、その構造が本種においてどのように役に立っているのかについては全く不明なままなのである。

 本種の根元には、非常に小さく目立たない、「根」のような触手が生えているのが確認できる。これは自分の体をしっかりと壁面に固定させるために発達させた下方の触手群であり、生息地である風の強い地域の壁面に対応したものと考えられている。通常一方向にしか発達しないTentacle類の触手構造において、2方向の触手を持つ本種の存在は特異的であると言えよう。

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