不可視生物研究室

体長：環境により異なる(本個体は100㎜前後まで成長)

​分類：Tentacle類

生息域：。白い壁面に生息

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​　2016年にも一度採集例があった本種は、枝状に広がる触手を放射状に広げた形状を持つ種として知られていた。しかし、今回発見された個体は、採取された10㎝四方の壁面に適応するかの如く、所狭しと触手を増殖、分裂させている様が確認できる。もとより固着種については生息する壁面のサイズに応じて、その形状や大きさを調整する能力があるとされてきたが、ここまで如実にその生態を示した例は珍しい。今回の例は、既知の生物同様、仮に一つの個体が採取されたからと言って、それがその種の姿を完全には表しえないという教訓を我々に与えているのである。