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​壁目

​平行眼

Elephant chimneyeye

​和名:ゾウカベガニ

体長:約75mm

​分類:Chimneyeye類

生息域:インド。寺院の壁などに生息する

 Wallfish移動種の中では比較的小さな部類に入る種。しかしながらChimneyeye特有の煙突状平行眼器官や、その両脇に存在する触手器官は健在である。壁目のある方向(図左側)の触手は傍らに硬質の触手がもう一本生えており、まるでハサミのような構造になっている点が特徴である。本種はこのハサミ状触手を用い、餌や障害物、ゴミなどを器用に摘み取り、運ぶことができると考えられている。

 ちなみにWallfishがその見かけ上の外見について、魚や水草、伝説上の怪物といった、何かしらの水生生物に酷似した姿をしているのに対し、本種がまるで象のような見かけ上の外見をしていることに違和感を覚える者もいるかと思うが、インド、及びタイにはそれぞれ「マカラ」「水象」と呼ばれる、象(或いは半象半魚)の怪物の伝承が存在している。よって、この一見例外的な不可視生物についても、Wallfishたちのこの意図不明な「ルール」を踏襲した存在であるといえるのである。

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