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​Entomopoloio

記録部全長:約60㎜

「自称」古生物学者の三土慶介氏が発見した化石群(の拓本)の一つ。

「アンモナイト、あるいは巻貝のようなこの生物が、この島に生息していた「直立魚類」たちと同様、水中の先に自身の活路を見出していたことは想像に難くない。この殻の周囲に奇跡的に残った軟質構造の記録がその証拠であって、これはかれらが排出した泡、もしくは泡に見える浮袋状の器官であると推察される。私の見立てでは、かれらはこれを用いて、浮き輪のように水面を漂うことが出来たのではないだろうか。かれらが頭足類であろうと貝類であろうと、それならば自身の体の一部を上空に伸ばして空中、或いは樹上の獲物を捕らえることは容易であったと思う。しかしながら本種の発見では、魚類に限らず多くの生物たちがこの水中という檻を脱出しようよ(ママ)考えて居たという事実が浮き彫りになったといえる。あたり一面が半ば水没するこの地域において、それはある種の、非常にゆがんだ「陸上への進出」であったのかもしれない…」(三土氏の手記より抜粋)

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