不可視生物研究室

・Perseusとは？

​

　第2群不可視生物「邪視」の所有団体の研究資料の中から発見された拓本。

資料によれば、邪視を防ぐ能力を有する生物、「邪視封じ(Perseus)」を記録したものであるという。

​

　「樹脂を塗り透明にした紙で半透明の「邪視封じ」を挟み、これを通して観察することで、かれらの体表にある複雑な模様が邪視生物の「眼」を無効化し、これによって邪視生物を紙で覆わずとも詳細を観察することが出来るようになる」…というものであったらしいが、現在件の「邪視封じ」本体は見つからず、その大まかな外見を記録した拓本のみが残されているために詳細は不明である。

​

　記録しか残されない、という点で第3群不可視生物に分類できるが、一方記録には「邪視封じは直接観察すると「観察者の視線の力」により消失してしまうため、紙越しに観察すること」などと書かれており、「見てはならない」という意味で第2群不可視生物的であるということもできる。