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件(Prophetiasauroid)
記録部全長:約300㎜
発見地:興柳寺跡地
妖怪のような異形の骨格が記録された、通称「鬼骨図」の一つ。獣の耳のようにも見える突起が頭部より生えているのが特徴。これら妖怪骨群が爬虫類、特に恐竜に関連のあるものと推測されていることから、この器官は一部の恐竜が有した角、ないしは「とさか」が変化したものであると考えられる。
本種が件の仮称を与えられたのはその蹄のような形状の後ろ足に由来するものであるが、これも上記の説を踏まえるならば蹄というよりはむしろ恐竜の中足骨に近しい部分だけが記録されたと考えるべきであろう。伝承上の件は生まれてすぐに予言を残し死に至る人面牛体の怪物であるが、本種にそうした予知能力、或いはそれを思わせる優れた危機察知能力を有していたかどうかは不明である。
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