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飛頭蛮

 巨大な翼のような寄生物が患者の耳に寄生している。飛頭蛮とは中国に伝わる怪物で、日中は人間と変わらないが夜間になると首が抜け、大きな耳を使って空を飛ぶと言われている。この患者が飛行できたかどうかは疑わしいが、仮にこの生物がTsukumo同様、何らかの周期で可視・不可視を行き来する存在であるならば、この伝承のように「平素は普通の人間である」が何らかの要因で「怪物化する」ように周囲に見えたことは十分に想像できる。このような、人と怪物の間を往来するタイプの他の怪異についても、同様にこうした寄生生物をその原因として考えることは可能であるといえる。

 なお、右上に描かれた人面の昆虫についてはパトリック・ヤーノルド氏の描いた通称「妖怪生物」の中にも似たものが存在している。

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