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​風船型

 風船型とは、いわゆる「上部器官」のうえに、「風船」あるいは「最上部」とよばれる器官が更に存在しているという特殊構造を持つ種をさす。この器官は飛行の為のものであると考えられており、その証拠に多くの場合、本来飛行を担うと考えられている上部は小型化し、下部と一体化したような見た目となっているのである。

 この「風船」が、上部器官の延長上にあるものなのか、それとも上部下部どちらにも属しない第3の器官であるのか、といった点については意見の分かれるところではある。これは風船器官の硬軟区分が上部に依存しているものの、上部から分離したような構造や、上部とは全く異なる外見をしているものがあることが原因であるといえよう。当然、「上下軟硬」の区分において風船の性質に関する記載を取り入れるべきかといった議論も一時期存在していたが、前述の通り風船器官の硬軟はその全てが上部と一致していたこともあり、暫定的に風船の記述を省き、風船型を示す「○」の印を後ろに付けることで合意がなされている。

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