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​上軟下硬型

 上軟下硬型の種は基本的に上軟下軟型のものと性質が近い。多くは水辺を初めとする湿度に富んだ環境で生活し、乾燥を好まない。鰭が生じやすいのも同様で、特殊形態については大鰭型3種、有根型2種、風船型1種が存在する。しかし彼らの場合、やはり硬質の下部を持っている、という点が上軟下軟種との違いを(外見上、というだけに留まらず)決定的にしているといえる。

かれらが何故下部のみを硬質化しているのか、といった疑問については様々な研究者が仮説を発表している。大鰭型になるためにはほぼ完全な軟質組織が重要である、という考えから、硬質組織特有の耐久性を会得しつつ、大鰭型の機動力をも手に入れるための進化をしたためであるとする説、または下部が捕食器官であると言う説に基づき、その性質を補強、すなわちより攻撃的な捕食活動を行う為に進化したのだとする説などが有力視されている。

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