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・正体に関する仮説

                    

さて、今までかれらについて現在判明している限りの様々な情報を述べてきたわけであるが、このAtmospheric beastsという生物がいったいどのような位置に属す存在であるのか、といった点については今のところ全くもって不明であるというのが現状である。しかしながら、我々は断片的な情報を元にその正体についていくつかの説を提示し、不毛ながらも多くの議論を行ってきたのである。ここでは、我々が挙げてきたそれらの説について紹介していきたいと思う。

 

・海洋動物起源説(海説)

空中にその活動の場を移した海洋動物、特にクラゲの仲間であるとする説。頭足類が進化したとする意見もあるが、眼球や吸盤の見られる種が少ないことからやや支持する声は少ない(しかし「殻」が存在するという点ではこちらの考えのほうがやや有利といえる。また、古代のクシクラゲ類に骨格が存在していたことが近年明らかになっており、この線からのアプローチも今後出てくることであろう)。この説の場合、最も大きな根拠となるのは外見、及び想像される生態の類似性であろう。また、FireやJellyfish、さらには完全海中生活を行っている疑惑のあるUFO(Uturo)など、海岸を含む水辺で発見される種が多いことも理由の一つとしてあげられる。これらの種については軟質組織を多く持つものが多いことからも、陸上の苛酷な環境に耐えるため硬質組織が発達していった、と捉えることも可能である(ただし、これについては海上で目撃される硬質組織持ちの種も多く疑問が残る)。

この説の支持者の仮説は、例えばトビウオやトビイカなどのような、海中の外敵から逃れる為に海上を飛ぶことを覚えた未知の海洋生物が進化し、やがて陸上へと進出していった(あるいは両生類のように陸上「でも」生活できるように進化した)というものである。

 

・菌類、あるいは植物起源説(山説)

飛行能力を会得したキノコなどの菌類、或いは植物(又はその胞子・種子)であるとする説。菌類説に関してはUFO(Adamski)をはじめとして、「海説」同様、その見た目が大きな根拠の一つとして挙げられる。(そもそも、キノコとクラゲに関しては外見上良く似ていることもあり、同じAtmospheric beastsであっても、論者によってはキノコとクラゲどちらにも捉えられてしまうのだろう。)キノコ類である場合、多くが地面からの養分摂取を必要としている為、Atmospheric beastsについては胞子であると考えられている。その場合、その胞子を発する未知の菌類が存在している、ということになる。

植物説に関しては「有根型」と呼ばれる、まるで植物の根のような器官を持つ種が存在することが主な根拠となる。また、エアプラントのように空中に浮かせた状態でも生育しうる植物が実在することも大きい。同時に、「平行植物」と呼ばれる、我々の知覚では通常認識できない不可思議な植物群が存在することから、Atmospheric beastsをかれらの一種、あるいは進化の過程で分岐した存在であるとする考え方も根強い。

 

・未知生命体説

いままでの生物分類に全く属しない完全な新種、地球外生命体、あるいは異次元存在、果ては霊的物質や奇跡の一環(この辺りは支持するものはほぼいないといっていい)といった、我々の知る地球上生物のどれとも関連を持たない、全く未知の生物、あるいはそれらを先祖とする生物であるとする説。前述の2説が最も有力視され、かつ積極的議論が交わされている説であるが、かれらのそのある種超自然的ともいえる生態から、この説についても一定の根強い支持者が存在している。中でも、トレヴァー氏の影響から、「生命の宇宙パルス」にて言及される「クリッター」のような、プラズマ生命体であるとする説が特に有力視される。しかし、彼の提言する生物については「写真に映る」という点を初めとして、我々の調査する生物たちとの間に細かな差異が存在しており、両者が完全に同一存在であるという可能性は低いように思われる。一方で共通点についても無視できない程度に存在している点を考えると、類縁関係、あるいは変種的なものとしてAtmospheric beastsを捉えることは可能であると思われる。(この点については、いずれ氏の協力を仰ぐこととなりそうである)

未知生命体説については、かれらの生態の由来や疑問点などを全て解決することのできる存在であることから、「思考停止的である」として他の説の支持者からは疎まれる傾向にある。しかしながら、この説の支持者が反論するとおり、かれらについてまだ何も分かっていない以上、既知の生物の常識に縛られて思考することもまた危険なことであるといえるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・海洋生物起源論者による「トビクラゲ」想像図。これは他の説についても言えることであるが、仮に古代にかれら、あるいはその先祖が存在していたとしてもその立証は難しい。なぜならば、かりにかれらがその当時より死後消失する特徴を有していた場合化石などの記録として残ることはないわけであるし、仮に消失せず、化石に残ったとしても今度は痕跡だけが残る、という化石の生成過程上、単なるクラゲや植物の新種である可能性を否定できなくなってしまうからである。

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